2009年08月26日 22:58
前回より随分と会場の規模が縮小されてしまったが、前回も客の入りが芳しくなかったようなので仕方あるまい。むしろ来日したこと自体に驚いたぐらいで。
開演30分前に会場に着いたが、なかなか恐ろしくなるぐらいのガラガラっぷり。前方4分の1は人だかりが出来ていたが、その気になれば余裕で突っ込んでいける程度の密度。どうなることかと思ったが、気がつけば(ちなみに私は真ん中より少し後ろにいた)ソコソコの入り。密度がそれほど高くないので実数としては知れているだろうが、閑散といったことは全くなく、むしろ年齢層の高いオーディエンスにとってはそこそこの密度で快適にライヴを楽しめる環境だった、ということにしておこう。
何やら機材のトラブルとかで20分遅れでスタート。全米ツアーに帯同していたサポートのキーボード奏者の姿はなく、ステージもスクリーン等の仕掛けもないシンプルなもの。 セットリストは以下の通り。
- Neue Regel
- The Whisper
- The Killing Words
- Gonna Get Close To You
- Walk In The Shadows
- London
- Sliver
- Hundred Mile Stare
- At 30,000 Ft
- If I Were King
- Best I Can
- The Thin Line
- One And Only
- Della Brown
- Another Rainy Night(Without You)
- Jet City Woman
- Anybody Listening?
Encore - Empire
「Operation:Mindcrime II」で来日時に新宿で観た時はギターの音がデカすぎてヴォーカルが埋もれ気味だったが、今回は“Neue Regel”の出だしこそ少々ヴォーカルが引っ込み気味だったものの2曲目以降はバランスも良好。Geoff Tateのヴォーカルを堪能することができた。
そのGeoff、さすがにレンジがシャレにならないほど高い「Rage For Order」パート(1〜6曲目)こそ、出し切れない高音を表現力でカヴァーする(あるいは観客にマイクを向けて任せてしまうとか。“Walk In The Shadows”ギターソロ後のスクリームのところでマイクをこちらに向けてきたときは「そらあんまりだ」と思った)場面が散見されたものの、最新作ゆえ無理なく歌える中盤の「American Soldier」パートや、ハイトーンを駆使する場面があまりない後半の「Empire」パートでは卓越した歌唱をいかんなく披露。この人の声の良さはもう天性のものですな。
すっかり余裕綽々な「おやじロッカー」と化したMichael Wilton(G)&Eddie Jackson(B)と、ひたむきなプレイを見せていた名前のわからない(“One And Only”の前に紹介されてたけど忘れた)若いギタリストa.k.a.Geoffの娘婿も良かったが、私は主にScott Rockenfield(Dr)のプレイに釘付け。“Della Brown”でのハイハットの使い方とか、思わず見入ってしまった。
ここで終わると前回のライヴレポと書いてることがあまり変わらないので、他のことも書いておかないと。
まずセットリストについて。22日から中身を結構いじってきたようで、“The Killing Words”“Another Rainy Night(Without You)”を聴けるとは正直思っていなかった。嬉しい。その代わり“I Will Remember”“Silent Lucidity”などはカット。後者が聴けなかったのは悲しい。
「American Soldier」からは4曲の演奏に留まったが、正直なところ最もパフォーマンスが充実していたのはこのアルバムからのパートだったように思う。曲数が少ないのはアルバムの人気がイマイチと判断してのことだろうが“Sliver”は結構盛り上がっていたし、できれば“The Killer”“Man Down!”あたりも演奏して欲しかったところ。
しかしまあそれに続く「Empire」パートの盛り上がりを考えればそうなるのも仕方ないかな、と思えたり。特に“Best I Can”のイントロで上がった歓声はその日一番だったと思う。今読み返して気づいたが「Empire」から8曲もやったのか。いっそのこと“Resistance”“Silent Lucidity”“Hand On Heart”も加えて全曲再現すればよかったのに。ほら、そういうの最近流行ってるし。
あと、この日の観客について。相当コアなファンが集っていたという印象で、Geoffの煽りが上手いこともあるが、数は少ないながらも相当な盛り上がりを見せていた。アンコールの“Empire”が終わった後も手拍子をしている人がソコソコいて(私もしていた)、客電がなかなかつかないので期待したのだが残念ながら三度の登場はならず。満足の中に微妙に物足りなさが残る105分間だった。アソコで出てきてくれれば言うことナシだったんだが、とっとと会場を出てる人もいたから、しゃあないか。
凄く楽しかったのだが「次はないかも」という前回来日時も抱いた危惧は払拭されず。やはり「Hear In The Now Frontier」以降の約10年に及ぶ空白期間(活動を停止していたワケではないので正確な表現ではないが)は痛すぎる。客の少なさ&年齢層の高さ(10代はおろか20代ですら皆無だったかも知れない)は致命的。演奏も上手いが、特にGeoff Tateの表現力はハンパではないので、フェスとかに呼んで「Operation:Mindcrime」「Empire」の曲ばかりやれば若いファンの開拓も可能なのではないか、と思うんだがなあ。フェスの運営に携わっている方、一度ご検討いただけませんでしょうか。





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