非思量

Joe Jackson「Rain」(2008)

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英国出身SSW、Joe Jacksonの新作。30年近いキャリアを持っているそうだが、私自身は彼の作品を聴くのは初めて。自身のVoとPiano、あとはBとDrのみというシンプルなトリオ編成で録音されている。

のっけから結論を言ってしまえば、傑作だと思う。時に柔らかみを帯びつつも力強く飛び跳ねるピアノをリズム隊がガッチリと支え、タイトな演奏の合間を縫うように、熟成されながらも瑞々しさを失わないヴォーカルが美しいメロディを得てしなやかに舞い踊る。抑制が効いていながらも実にエネルギッシュな仕上がり。

3人の演奏以外には何も付け足しされておらず、しかもリード楽器がアコースティック楽器なのでわかりやすい派手さというのはないが、ひとつひとつの楽曲、メロディ、演奏がいちいち魅力的で、聴けば聴くほどに彼らの世界に引き込まれていく。シンプルながら実に丁寧に作りこまれており、全く飽きることなく聴けるのも実に好印象。私が買ったUS盤ではDVDがオマケについていて、アルバム収録曲中4曲のライヴ映像が見られるのだが、ここでリズム隊2名が実にいい働きをしていることも付け加えておきたい。

生え際が後退したアヒル口のオッサンが今更日本で脚光を浴びることなど考えづらいが、多くの人の耳に触れて欲しいと思わずにはいられない。いやホントいいよコレ。

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