Nik Bärtsch's Ronin「Holon」(2008) 

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スイス出身の作曲家/ピアニスト、Nik Bärtsch(Bartsch)率いるバンドの、ライヴ盤も含めて通算5作目。曲名は今回も「Modul ○○」(○○には数字が入る)で統一されている。ちなみに「Holon」とは、哲学者アーサー・ケストラーが著書「機械の中の幽霊」で提唱した概念のこと、だと思う。詳しいことはわからないので各自調べてください。

「ミニマルな反復フレーズ」と「ジャズ的なドラム&うねりまくるベース」のコンビネーションが描き出す独特の世界に変化はないが、今回は特にリズム隊の、私が彼らをナマで見たときに感じた躍動感が作品にフィードバックされていると感じた。メンバー5人中、Bärtschを除く4人が低音のリズム担当系楽器(ベース、ドラムス、パーカッション、バス・クラリネット/アルト・サックス。ピアノも打楽器なのである意味リズム楽器であると言える)という、リズムに尋常でなく注意を払われた編成だが、ピアノは柔らかい音色ながらもメロディックな輝きを強く放っており、複雑で広く受け入れられる音楽性ではないが、とても聴き易い仕上がりになっていると思う。 "Modul 45"で前線に出てくるアルト・サックスもピアノとは異なる風景を現出させていて、いいアクセントになっている。

奇数拍子を多用しつつも実にスムーズにまとめあげられており、聴いていて飽きの来ない作品。私が一昨年見た時は諸事情からトリオ編成(ピアノ/フェンダー・ローズ+ベース+ドラムス)での来日だったが、フル編成での来日も期待したい。彼らの驚異的なアンサンブルは一度見ておく価値がある。

で、今回は国内盤は出ないの?(※現在は発売されている模様)

2008/02/10 Sun. 17:29  edit

Category: CD/DVDレビュー:N

Thread: 洋楽CDレビュー - Janre: 音楽

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