非思量

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01 2008

Alex Machacek,Jeff Sipe,Matthew Garrison「Improvision」(2007)

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オーストリア出身のギタリスト、Alex Machacek(日本語表記だとアレックス・マクヘイサック。Out TrioのDVDではTerry Bozzioから「アレックス・マカチェク」と紹介されていたが、オーストリアだとマクヘイサックと読むのだろうか?)のリーダー・プロジェクト。

MachacekのことはOut Trioで知ったのだが、この「Improvision」を乱暴に表現すれば「Out TrioからTerry Bozzioが抜けたらこうなった」てな感じで、まあ両者ともメイン・コンポーザーがMachacekで音楽性も似通っているだから当然なのかも知れんが、ハイテクかつクールなありがちジャズ・ロックをプレイヤーの強烈すぎる個性で別の次元に持っていくOut Trioと比較すると、こちらではMachacekの個性がより引き立つ作風。

Out Trioのライヴを観た時に、一緒に観たギターを弾く友人が「涼しい顔して弾いてるけど、かなりエゲツないことやってる」と教えてくれたのだが、Holdsworth系のロングトーン&レロレロした速弾きを基調に、光速フレーズからムーディなジャズまで何でもござれ。ピッキングも正確で、なるほどかなりの凄腕のようだ。魂のチョーキング!とか、むせび泣くギター・メロディ!とか、そういうのはないけど、ま、フュージョン寄りの音なんで…。

冒頭のバカテク炸裂ナンバー"There's A New Sheriff In Town"がインパクト大だが攻撃的なばかりでなく、それ以外の曲では抑制の効いた渋いプレイも聴かせる。メタル色は皆無だが静と動の表情の変化がダイナミックな、心地よい1枚。ドラマーとベーシストも凄腕。

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