非思量

ARTICLE PAGE

24 2007

Adrian Belew「Side Four(Live)」(2007)

side4.jpg


King Crimsonのギタリスト兼ヴォーカリスト、Adrian Belewの「Side One」「Side Two」「Side Three」と続いた三部作の締めくくり(?)的なライヴ・アルバムである。

アルバムはソロ名義だがライヴ冒頭で「Adrian Belew Power Trio」と紹介されている通り、Julie Slick(B)、Eric Slick(Dr)姉弟を従えたトリオによる演奏で、近年の三部作や過去のソロ作、Crimsonの曲からまんべんなくチョイスされた12曲が収録されている。

Julieは現在21歳、Ericも弱冠20歳という若さだが、Julieのベースはぶっとい音でぐにゃぐにゃとうねりまくり、Ericも手数の多いパワフルなプレイを披露。アルバムの音はBelewの一人芸術がメインなせいかどこか掴みどころがないのだが、ライヴではこの2人のおかげで見事にロック色に塗り替えられている。大したもんだ。

そんな若い2人に負けじとBelewのギターにも気迫がこもっていて白熱の仕上がり。気迫がこもっていると言っても彼の場合、表現手法が「炎の速弾き」とか「魂のチョーキング」とかではなく「あらん限りのヘンな音をギターから放出する」というものだし、元々のキャラクターもあってどこか洒脱というか、飄々とした風情が漂っているのだが。

今のところ、Belewの公式サイトでのみの販売となっているようだが、一般流通での販売が望まれる。若いプレイヤーに誘発されたヴェテランが溌剌としたプレイを聴かせる力作。

0 Comments

Leave a comment