King Crimson「B'Boom Official Bootleg-Live In Argentina」(1995) 

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2009年から始動する第7期(で合ってるのか?)King Crimsonに、Porcupine TreeのGavin Harrison(Dr)が参加するらしい。Pat Mastelottoとのツイン・ドラム編成になるとのこと。

過去のCrimsonのどのドラマーとも異なるヘヴィ・メタリックなプレイが持ち味のHarrisonがどのような作用をもたらすのか興味深いところだが、それよりもツイン・ドラム編成と聞いてまず思ったのが「Robert Frippて、90年代のWトリオ編成に未練があったのかな?」ということ。Wトリオは正式なアルバムは1枚作っただけで活動を停止してしまったし、まだまだ進化の余地はあったと思えるだけに。ま、今回は今のところベーシストは1名(Tony Levin)ですが。

で、ふと思い立って聴き返して見たのが今日紹介する「B'Boom」。前述のWトリオ編成からなる第5期Crimsonが第1弾ミニ・アルバム「Vrooom」(1994)のレコーディング終了後にアルゼンチンで挙行された、第4期の活動終了以来10年ぶりのライヴを収録したもの。明確に「Official Bootleg」と銘打たれており、そのアルゼンチン公演のブートレグへの対抗措置として発表されたもののようだ。ちなみにメンバーはRobert Fripp(G)+Adrian Belew(G,Vo)+Tony Levin(B,Stick)+Trey Gunn(Warr Guitar)+Bill Bruford(Dr)+Pat Mastelotto(Dr)の総勢6名。

品質面の問題から以前はFripp翁が猛烈にCD化を渋っていた「Earthbound」「USA」すら含まれている近年の再発ラッシュからはなぜか完全に外されているのだが、内容はそりゃもう「壮絶」の一言、これしかない。「とりあえず作ってみた」な「Vrooom」から「ちゃんと作りました」な「Thrak」への進化の途上でありながら歓声が入ってなかったらスタジオ録音と見紛うほどの超絶的な統率感と、進化のごく初期段階であるがゆえのこれまた超絶的なテンションとが奇跡的な相互効果を発揮。再発されない現状を鑑みるにFripp翁の評価は芳しくないのかも知れないが、第三者から見れば「神が降りてきた」としか思えない。コレをナマで見たアルゼンチンのヤツらがうらやましい。

70/80年代の楽曲もWトリオの圧倒的な音圧を得て新たな生命の息吹を与えられたかのごとく活き活きとしており、"The Talking Drum""Larks' Tongues In Aspic Part II""Red""Frame By Frame"は全公式音源中、このテイクが最高傑作だと断言できる。もう最高。

以前から口を酸っぱくして言っているのだが、このWトリオ編成Crimsonは小難しさ、ポップさ、叙情性、大仰さのブレンド加減が実に絶妙で「遅れてきたプログレ初心者」向けの入門編としてはうってつけ、「Vrooom」「Thrak」そしてこの「B'Boom」はプログレ者ならずとも聴いていただきたいところであります。この時代の音源はDVDを含めて他にもあるけど、まずはこの3枚から。しかし「B'Boom」何で再発されないのかな…。

2007/12/02 Sun. 00:48  edit

Category: CD/DVDレビュー:K

Thread: プログレ - Janre: 音楽

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