Glenn Tipton「Baptism Of Fire」 

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「昔、何となく聴きそびれたCDを買ってみる」ウィーク第2弾。第3弾があるかどうかは未定。もう1枚買ってもいいかな、という作品を思い出したが酒を飲んでクルマを運転できない状況なので(レコード屋が少し遠い)。

Judas Priestのギタリストが97年にリリースしたソロ。Cozy Powell(Dr)やJohn Entwistle(B)、Don Airey(Key)とレコーディングした「Edge Of The World」が10年以上越しで発表されたのに合わせて昨年再発されたものを購入。Ugly Kid JoeやSuicidal Tendenciesといった若いバンドのリズム隊を呼び寄せてレコーディングされた(ということは、現MetallicaのRobert Trujilloが参加しているワケです)楽曲が中心のこのアルバム、発売当初のB!のレビューでは山崎智之氏ぐらいしか褒めている人間がいなかったような気がする。よく覚えていないけど。

非難の的になっていたのはおおよそ「モダン・ヘヴィネスになびいたこと」及び「Glennのヴォーカル」の二点。前者については、今となっては「何でこの程度でそんなに皆ショックを受けたの?」と、ただただ10年という歳月の長さに思いを馳せてしまうばかりで、確かにTim“Ripper”Owens期Priestのプロトタイプとでも呼べそうなザクザクしたギターの曲が多いのは事実だが、出てくる音がことごとくソッチ系というワケでもない(そもそも、Black Sabbath的ドゥーム・テイストは皆無)し、前出の「Edge Of The World」との互換性も意外と高い(「Edge~」の古典風味と言うのはDon Aireyのキーボードに負うところが多いような気がする…)。

ヴォーカルについてはあまり積極的に擁護はできないが、Dave Mustaneがアリならこれだってアリでしょう(生で聴いてみたい!という説得力はないが非常にユニークな声を有している、という意味で)。「Edge~」で既に耳にしていて慣れている、ということもあろうが、さほど違和感は感じないし、ハマればハマる声だと思う。アルバム中最もアグレッシヴな“Kill Or be Killed”ではところどころMustaneっぽくなるが、全体的にはTim Owens(Timの方が遥かに上手いが)を彷彿させる部分も多々有り。

「Edge~」のセッションで録音されたものがベースになっていると思われる曲も収録されており、中でも“Baptism Of Fire”は、Cozy PowellとDon AireyにBilly Sheehan(B)が加わった超強力編成によるインストで、各人の記名性高すぎの演奏に圧倒される。この4人でバンド組んだら1枚で空中分解しそうよね、というぐらいアクの強いプレイが繰り広げられている。この曲に限らず、ギターは冴え渡っております。この人のギターてなんかハッタリ臭いけど死ぬほどカッコいい瞬間があって、このアルバムではそのカッコいいところが凝縮されているように思う。

「Painkiller」の後にPriestが解散して、Glennが本格的にソロ活動をしていたら色々面白い作品が出てきてたかもなあ、と、思わず歴史のifに思いを巡らせたくなる力作。でも結局売れなくてPriestを再結成していただろうな。

2007/08/26 Sun. 00:26  edit

Category: CD/DVDレビュー:G

Thread: HR/HM - Janre: 音楽

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