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amazarashi「地方都市のメメント・モリ」(2017)

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青森出身の秋田ひろむ、豊川真奈美からなるユニット、amazarashiの4thフル。

勢いのあるギターが前面に出たロック色の強い前半5曲(インタールード的なポエトリー・リーディングの4曲目“水槽”除く)、フォークに通ずる情感を強く匂わせる中盤~後半5曲、シリアスなラスト2曲と、キャラクターの近い曲がセクションごとに固まって配置されていることにはじめはやや違和感を覚えたが、慣れてしまえばどうということもない。

シングルやベスト盤にも先行して収録されていた、強烈過ぎるほどの悲壮感を感じさせる“命にふさわしい”は2017年に聴いた曲で一番好きだったりするのだが、少ない音数でAOR的な落ち着いた情感を醸し出す“ハルキオンザロード”、曲調こそサラッとした手触りだが歌詞はやたらと重たい“バケモノ”、絶叫調のヴォーカルが荘厳に響く“ぼくら対せかい”あたりも良い曲。秋田ひろむはどんな歌でも無難に歌いこなせるタイプではないと思うし、メロディや曲の構成に関してもある程度ヴァリエーションが出尽くしている感があるが、インパクトのある歌詞や巧みなアレンジでそういったマイナス面を感じさせることなく1時間近い長さのアルバムを聴かせる。

アルバムの合間にもシングルやEPをそれなりに結構なペースでリリースしているが、いずれも楽曲は高いクオリティを維持している。今回も質の高いアルバムに仕上がっているのではないか。こういう感じの、曲調やアレンジがヴァラエティに富んでいる作品て好きなんだよなあ。


amazarashi“空に歌えば”

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