Bonobo「Migration」(2017) 

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イギリス出身のエレクトロニカ系ミュージシャン/サウンド・プロデューサー、Simon GreenがBonobo名義でリリースした6th。彼の作品を聴くのは初めて。

各ピースが決められた場所にカッチリ配置された、完成されたパズルのような音とでも申しましょうか。プログラミングオンリーではなく、生楽器やフィールド録音をふんだんに用いてオーガニックな響きを強調しつつ、ロックやジャズ等のフィジカルな音楽が持つグルーヴとは縁遠い、逸脱とは対極にあるような端正な音楽。Wikipediaを見ると彼の属するジャンルは「Electronica, trip hop, acid jazz, chillwave, downtempo, soul」と多岐に渡っているが、ソッチ方面に疎い私が一言でまとめると「いい夢を見られそう」。心地良い白昼夢を思わせるダウナーな響きは、寒い冬よりも柔らかい陽光降り注ぐ春が似合う。

「移住」というタイトルと関係あるのかどうかは分からないが、モロッコの伝統音楽グワナを演奏するグループのVoを迎えたワールド・ミュージック的な“Bambro Koyo Ganda”、打ち込みのビートや広がりのあるエレクトロニクスのサウンドが冷たい感触をもたらす“Outlier”、ストリングスをフィーチュアした情緒あふれる“Second Sun”等、曲ごとに全く別の場所に立っているかのような、それぞれ異なる情景が描き出されている。こういう多様性というか、多彩さを持った作品は個人的には好み。出来も高水準。良い作品だと思う。彼は自身の曲を生バンドで演奏するライヴ活動も行っているそうで、ソチラも面白そう。


Bonobo“Break Apart”

2017/02/05 Sun. 12:22  edit

Category: CD/DVDレビュー:B

Thread: 洋楽CDレビュー - Janre: 音楽

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