Devin Townsend Project「Transcendence」(2016)

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精力的に作品をリリースし続けているDevin Townsendの「Z2」及びCasualities of Cool名義で発表した同名アルバム(共に2014)以来の新作。

Anneke Van Giersbergenが録音メンバーに名を連ねるようになった「Addicted」(2009)以降、「Epicloud」(2012)~「Sky Blue」(2枚組だった「Z2」の1枚目)(2014)と、シンフォニックな作風の作品を断続的にリリースしていたが、ここに至って大仰さここに極まれりと言った感じの、非常に壮大な音楽を聴かせる。元々、分厚いサウンドを聴かせる人だが、それがこの路線においてひとつの完成を見た感。舞台の上で大人数のオーケストラ/バンド/クワイアが躍動している様が、瞼を閉じると浮かんでくるようなスケールの大きい作品に仕上がっている。

メロディ等にさして目新しい点はないが、“Failure”では5拍子を導入。あまりあからさまに奇数拍子を使う人ではなかったように思うが、プログレ寄りとも言えるシンフォニック・メタルにマッチしている。Steve Vaiに見いだされて世に出てから20年以上経過し、トシも40半ばに差し掛かっているので、かつての溌剌とした刺激やStrapping Young Ladのような禍々しさは当然望むべくもないが、今一つ入り込めなかったここ数年の諸作よりも楽曲のクオリティを含め、出来栄えは良くなっていると思う。


Devin Townsend Project“Failure”

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