Dizzy Mizz Lizzy「Forward In Reverse」(2016)

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デンマーク出身の3人組、実に20年ぶりとなる3rd。4月のアルバム・リリース後に来日も果たしている。

彼らが活動していた90年代半ばには結構な人気を博していたバンドで、当時ラジオでも散々聴いたハズなのだが、全く印象に残っていない。多分、好きじゃなかったと思う。ただ、近年再結成したというのは知っていて、たまたまYouTubeで観た“Made To Believe”がなかなか良いと思ったのである。いかにも90年代のロック・バンドが出しそうな音で、久しぶりにこの空気を味わってみたくなり、アルバムを購入。

アルバム全体も概ねそういった雰囲気でまとめられている。作品を形作っているのは、甘いメロディに舞い上がるでもなくヘヴィネスに溺れるでもない、その中間のどこかに位置する乾いたサウンドとアーシーなメロディ。しんみりと始まって徐々に重々しい展開に移行するバラード調の“Say It To Me Anyway”がアルバムのラストに配置されている(その後、ライヴ音源が3曲、ボートラとして収録されているが)のもなんとなく90年代のアルバムっぽい。

8年前にAsia「Phoenix」(2008)のことを「'80年代の空気をそのまま真空パックしたよう」なんてやや茶化し気味に書いたが、もしかしたら、自分が昔を懐かしんで聴いている作品が8年前の私と同じぐらい、あるいはもっと下の世代に茶化されるフェーズに入った?うひゃあ。思えば遠くへ来たもんだ。まあ若い人たちがこの作品を聴いてどう感じるのかはわからないが、要所要所をユニゾンでキメまくる上質なハード・ロックに仕上がっているこの作品、私にとっては「ま、あの時の雰囲気が味わえれば」などというレヴェルの低い期待を吹き飛ばす出来栄えでした。


Dizzy Mizz Lizzy“Made To Believe”

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