Hattler「The Big Flow」

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ドイツのベーシスト、Hellmut Hattlerの(多分)5枚目のソロ・アルバム。2006年発表。

シンプルな打ち込みビートの上にギターやベースなどのフレーズを重ね合わせるように構築していくスタイルで、前作「Bass Cuts」がHattlerのベースをメインに据えていたのに対して、今回は大半がヴォーカル入り。

華美な装飾を削ぎ落としたサウンドや落ち着いた歌唱から漂ってくるのはジャズ的なクールさだが、エレクトリック・シタールを混ぜ込んでみたり、ヴォーカルのメロディが時にエスニックなムードを醸し出したりで、統一感があるようなないような不思議な感じではあるが、一貫しているのは享楽主義的で軽やかなノリ。

要所要所でちょろっとだけ自己主張を見せる切れ味鋭いピック弾きのベースは見事なもので、単にベーシストという観点からでも日本でもっと注目されていいプレイヤーだと思うのだが、作品そのものは、コンポーザー/アレンジャーとしての彼のセンスを味わえるものだ。

基本的にドイツ以外のショップで商品を見かけない(ドイツ語ができない大半の日本人にとって、気軽に買えるとしたら英語表記にも対応しているJPCぐらいかなあ)こともあって、この人のことを知らない人がほとんどだと思われる。恐らく本人の投稿によると思われるYouTube動画をご紹介。


ディレイを駆使したベース・ソロ曲。


「The Big Flow」収録の“Didgerido”

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