非思量

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21 2015

水曜日のカンパネラ「ジパング」(2015)

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YouTubeにアップされた“桃太郎”の、それまでとはまるで異次元の速さで増えるPV数、その“桃太郎”が収録された「私を鬼ヶ島に連れてって」(2014)の凝った(=金がかかってそうな)作りのブックレット、そして昨年茶屋町タワレコで観たインストアライヴでの人だかりから「これ、もしかしてブレイクしそう?」と思っていた水曜日のカンパネラ、今年に入ってCMや民放の番組に出ていたのは知っていた(ただ、民放を一切見ないのでチェックはしていない)が、さすがに「ジパング」発売日の朝、NHKニュースでコムアイの姿を見ることになるとは思わなかった。正直、魂消た。

前作「私を~」は濃密な作品に仕上がっていたが、新作はさらに濃い。もっと言うと、出てくる音の方向性が変わっている。ある種の郷愁を誘うようなメロディよりもエキゾチックなテイストが目立つようになり、曲調がどうであれ、概ね歌モノで統一されていた方向性が拡散へ向っているように感じられる。アーティスティックな方面へ振った“ウランちゃん”“西玉夫”とか、モロEDMっぽい“ラー”とか。濃いというか暑苦しいというか、なんともこってりとした造りだが、これまでの彼女達に足りなかったのは、こういうわかりやすい脂っこさなのかも知れない。流行っている今ドキのラーメン屋みたいな。

正直なところ、“桃太郎”の一発屋で終わってしまう事を危惧していたのだが、大丈夫かな。さて、ここがてっぺんなのか、それともさらに先があるのか。


水曜日のカンパネラ“西玉夫”

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