非思量

Operation: Mindcrime「The Key」(2015)

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Geoff TateがQueensrÿche(Queensryche)の名称を使えなくなるにあたり、新たに立ち上げたバンド名がQRの名作そのまんまの「Operation: Mindcrime」。このバンド名を知った瞬間、カリオストロの城の銭形警部ばりに「そうか…その手があったか!」と叫んでしまった。皮肉ではなく、本気で感心した。

バンドと書いたが、クレジット欄には複数のベーシスト及びドラマーを含め総勢10名もの名前が記されており、Tateのソロ・プロジェクトと記したほうが自然な感じはする。ブックレットの裏表紙には写っているのはTateを含め7名。ここに写っているのがツアー・バンドという認識でいい…のかな?

かつて「Frequency Unkown」(2013)を評して『モダンなアメリカン・ハード・ロックという枠組みの中で、「Q2K」(1999)以降の各アルバムの要素を抽出して曲ごとに配合を変えつつ仕上げている感じ』と書いたが、基本的なアウトラインはここでも不変。ただ、今回はメロディックなハード・ロックであることに作品の焦点が当てられているフシがある。バンド名がバンド名だけに、やはり少しは同じ名前のアルバムを意識したか。

MegadethのDave Ellefson(B)が演奏のみならず作曲にも関与したリーダー・トラック“Re-Inventing The Future”を聴いた時は「あらこれ悪くないんじゃない?」と素で思った。全曲こんな感じだったらいいなあ…というささやかな望みはヒップホップのテイストが混じった“The Stranger”等で脆くも打ち砕かれる(一曲ぐらいこういう曲があってもいいとは思うが)し、Tateが好むムーディーなテイストが注入された“Kicking In The Door”みたいな曲もあるのだから、もっとカラフルで立体感のあるサウンドで聴けたらいいのにと思ったりで、色々と「惜しい」ところがあるのは否めないが、楽曲のクオリティに多少なりとも持ち直しの気配があるのは喜ばしいこと。さてこれが復活の狼煙となりますか。


Operation: Mindcrime“Re-Inventing The Future”

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