非思量

ARTICLE PAGE

12 2015

Portico「Living Fields」(2015)

livingfields.jpg

ロンドンで結成されたジャズ・ロック・カルテットPortico Quartetからハング・ドラム奏者が脱退、カルテットでなくなったので名前をシンプルにPorticoと改め心機一転、再デビューとなる1st。

Portico Quartetの3rd「Portico Quartet」(2012)は今でもお気に入りの作品であるが、ハング・ドラムが、あの作品が放つオリジナリティの一翼を担っていたことは間違いないので、これ、どうなるんやろか…と思っていたら新作というかデビュー作はジャズ・ロックからエレクトロニカへの大胆な方向転換がなされていた。

方向転換した、とは言え「Portico Quartet」のレビューで書いた「シーケンシャルなリズムを軸に、冷たい感触を持つ様々な音が浮かんでは消えるような、幻想的な音楽」という彼らの作品に対する感触はしっかり保持されている。Jono McCleery、Joe Newman、Jamie Woonという3名の端整な男性ヴォーカルをフィーチュアし、奥行きのあるサウンドがダークかつディープな空気が聴き手を包み込む。「Portico Quartet」同様、部屋を暗くして聴くと凄くハマる。

ただ、ジャズ・ロックのフィールドでエレクトロニカに通ずる音を出しているから面白かったワケで、ここまでエレクトロニカそのものになってしまうと、オリジナリティという意味においては後退かな、という気もする。個人的には好きだし、良い作品だとも思うが。


Portico“101”

0 Comments

Leave a comment