非思量

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16 2015

Bill Laurance「Swift」(2015)

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テキサス州で結成されたフュージョン・グループ、Snarky Puppyのキーボーディスト、Bill Lauranceのソロ・アルバム。ギター、ベース、ドラムスといった一般的な編成に管弦楽器隊も加わっている。

毒気は薄く、どことなく無菌室で奏でられている音楽のような印象を受ける。ポスト・ロックやエレクトロニカのフィルターを通過させたような澄んだサウンドや、いくつかの曲で採用された、ヴォコーダーを通したヴォーカルがそう感じさせるのか。漠然とだが、21世紀ならではの音だなあ、と思う。時にダンサブルであり、時にニュー・エイジのようでもあり。

ジャズのようでありクラシックのようでもあるが、Balmohea「Stranger」(2012)が脳裏をよぎる瞬間も。ストリングスがふわーっと立ち上がってきて、グルーヴィーなリズムとシンプルなピアノをバックにヴォコーダーのヴォーカルが舞う“U-Bahn”や、クラシカルなピアノとモダンな息遣いのサウンドの取り合わせが絶妙な“Swift”あたりが特に良い。エレガントさとラディカルさが良い塩梅で混ざりあった作品。


Bill Laulance”Swift”

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