非思量

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01 2015

Marilyn Manson「The Pale Emperor」(2015)

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アメリカのショック・ロッカー、Marilyn Mansonの9th。あの「Antichrist Superstar」(1996)からもう20年近く経つのか…。

ここ10年の間に出た何枚かの作品のうち購入したのは「The High End Of Low」(2009)だけで随分彼の音楽とはご無沙汰していたので、新作を一通り聴いた後、家にある「Antichrist Superstar」から「The Golden Age Of Grotesque」(2003)までのスタジオ盤4枚プラス「The High End Of Low」を聴きなおしてみた。

楽曲の質が低下して上がり目が感じられなかった「The Golden Age Of Grotesque」や、Twiggy Ramirez復帰に一縷の望みをかけて購入したら全くの期待外れだった「The High End Of Low」が今聴いてみると案外悪くないと思ったが、「Mechanical Animals」(1998)と「Holy Wood」(2000)の出来の良さが突出していると感じたのは以前と同じ。

で、盟友Twiggy Ramirezは不参加、Tyler Batesを共同プロデューサー/ソングライターとして招いた心機一転の風情漂う新作、メロディの質が「Mechanical Animals」「Holy Wood」に肉薄するものになっているかと問われれば、残念ながら答えは「否」。ただ、これまでの作品に色濃く漂っていたこけおどしめいた猥雑さが、どこか一歩引いた視線からのそれになっているというか、年齢相応に渋みを帯びたものに変化している。

見た目やら声質やら、相変わらずビザールな要素満載ではあるが、アコギがメインのボーナス・トラック(本編のアレンジ/曲名違いを3曲収録)を筆頭に、退廃的な中に程よく枯れた味わいがそこかしこに現れていて、これはこれで悪くないのではないか。


Marilyn Manson“Deep Six”

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