非思量

Masal「Viens Des Quatre Vents」(2014)

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Masal(やはりこれは「マサル」と読むのだろうか…)はJean-Paul Prat(Pf)が率いるフランスのチェンバー・ロック・グループ。2010年に28年ぶりの復活作をリリース、今回紹介する「Viens Des Quatre Vents」は復活後2作目となる通算3枚目。Sax+G+Dr+Pf+Bという編成で、ドラマーのJean PratはJean-Paulの息子。

チェンバー・ロック・グループと紹介したが、80年代Univers Zero風のシリアスさを漂わせつつも、ピアノやサックスの音色が運んでくるのは鬼面人を驚かすような邪悪さや不穏さではなく、エレガントなジャズに通ずる優美さである。探せば他にもあるのかもしれないが、このテの音でこういうしなやかさを前面に押し出した作品というのは初めて聴いた気がする。

全5曲中、3曲が10~11分台という大作志向の作品だが、どれも中弛みを感じさせない。優美でありながらオープナーらしい勢いも感じさせる“A Pied Sec”や、ドラムレスのバラード調“Mer Suspendue”といった短い曲も良い。要は全部良い。かなりのものである。オススメ。


Masal“Viens Des Quatre Vents”

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