非思量

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18 2014

水曜日のカンパネラ「私を鬼ヶ島に連れてって」(2014)

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来年3月に初の単独ライヴ開催が決まった水曜日のカンパネラ、3月以来の4th(7月にヴィレッジヴァンガード限定でカヴァー・アルバムをリリースしている)。

水曜日のカンパネラの核をなす流麗なトラック、素人臭いヴォーカル、言葉遊びに徹した歌詞。この三本柱にいささかの揺らぎもない。テクノやハウス、ファンクを基調に、時に郷愁を誘うメロディやフレーズが顔を出すところもこれまでと同様。が、前作「シネマジャック」と比べるとやけに「濃ゆい」。

こちらのインタビューを読むと「シネマジャック」の時よりも製作期間を長く取ったようで、それがこの密度の高さに繋がっているのかも知れない。サビ前の「きびだーん きびきびだーん」という、それまでの流れをぶった切るトリッキーなフレーズや「団子をもらって命を投げ出す物好きなんていない」というミもフタもない歌詞が強烈な“桃太郎”や、“モスラ”を逆回転させて曲のエンディングに用いた“チャイコフスキー〈Interrude-ラモス〉”、従来のポップス歌モノ路線から一歩踏み出した感のある“インカ”等、曲のキャラもまた豊かに。

先にリンクをはったインタビューで、彼らは今後音楽性に変化が生じる可能性を示唆しているが、現行の路線では今作がひとまず最高峰という結論でいいと思う。オススメ。


水曜日のカンパネラ“ドラキュラ”

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