Lunatic Soul「Walking On A Flashlight Beam」(2014)

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ポーランド産プログレ・バンド、RiversideのヴォーカリストであるMariusz Dudaによるソロ・プロジェクトの4th。ドラムをDestructionのVaaverことWawrzyniec Dramowiczが叩いている以外は、全ての楽器をDudaが演奏している。

「Anathemaみたいなのが聴きたい」からスタートした新規開拓事業第2弾(第1弾はThe Chant「New Haven」)だが、一聴して感じたのはPorcupine Treeからの影響。打ち込みやストリングスを導入した、内省的でひんやりとした手触りのサウンド。「Marillion.com」(1999)以降のMarillionやKevin Mooreのソロ作品に通じる部分もあるかも知れない。

モダン・プログレと呼べばいいのか、アトモスフェリック・メタルという表現でいいのか、この辺り、もう私にはよくわからなくなってきている(トリップ・ホップのような表情を見せる時もあるし)が、個々の楽曲の質で勝負というよりは、慎重に積み重ねられた繊細な音の連なりを聴き手の心に沁みこませるような作風。とは言え楽曲の質が低いというワケではなく、ファルセットを駆使した“Gutter”はDavid Gilmour系の良い声を持つヴォーカルが強い印象を残す。ヴォーカルはインストと並列に扱われていてあまり前面には出てこないのだが、Duda、歌上手いね。

どこか映画のサウンドトラックのようで、全体を貫く厳かな雰囲気がPeter Gabriel「Passion」(1989)を思わせる。正直、Riversideはあまり私の心には響かなかったのだが、コチラはかなり私の好み。良い。


Lunatic Soul“Cold”

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