Trioscapes「Digital Dream Sequence」(2014)

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Between The Buried And Meのベーシスト、Dan Dreggs率いるB+Sax,Flu+Dr,Perという編成からなるジャズ・ロック・トリオ、Trioscapesの2nd。

はじめは「曲のクオリティ、落ちたかな?」という印象が残った。フレーズや楽曲の構成にやや強引さが目立ち、パワフルでありながら硬軟のバランスが絶妙だった前作「Separate Realities」(2012)と比較すると、やたらと複雑な展開を見せる割に直線的なイメージが拭えなかったので。

しかし前作を遥かに上回る強固なサウンドが全ての懸念を洗い流してしまった。そのぶっとさを表現する言葉が見つからない凄まじいベース、そのベースに真っ向から勝負を挑むようなサックス&ドラム。とにかく音の輪郭が太い。それでいてその輪郭にボヤケたところが全くない。このサウンドは文句なしに素晴らしい。

それがわかると剛毅極まりない楽曲群が俄然、説得力を帯びてくる。よくよく耳を傾けてみればちょいちょい現れるフルートやパーカッションの繊細な音色に心を奪われる瞬間もある。でもまあこの作品のツボはやはりこの比類なきサウンドである。メロディを聴かせることにも気を配っていた感のある1stとは似ているようで似ていないが、抜群に説得力のある、聴き応えのある作品を続けて生み出したことは素直に称えたい。可能な限りの大音量で楽しみたい1枚。


Trioscapes“Stab Wounds”

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