Thierry Maillard Trio「The Alchemist」(2014) 

thealchemist.jpg

フランス人ピアニスト、Thierry Maillardの10th。Maillard以外のメンバーはYoann Schmidt(Dr)、Matyas Szandai(B)で、Maillardは1曲で鉄琴もプレイしている。

下に貼った動画のような、ピンとした緊張感の漂うピアノ・トリオによるジャズを軸としつつ、ヴァイオリン×6+ヴィオラ×3+チェロ×3という12人編成のストリングス隊を加え、優雅な空気を漂わせる場面も。毛並みは異なるがJon Lord「Beyond The Notes」(2004)が持つノーブルなムードに通じるものを感じさせる。

それだけなら「まあ、私の好みに合うっちゃ合うかな」で終わりなのだが、面白いのは更にギター、フルート、ハープ、ドゥドゥク(バラバンとも呼ばれる、中央アジアの木管楽器)、バウー(巴烏。中国の笛)等々、多種多彩な楽器をゲストに迎えて時に鮮やか、時にスリリングな情景を描き出していること。特に深い郷愁を漂わせるドゥドゥクの音色が冴え渡る“It's Over”や、ミニマルなフレーズのピアノとウードが絡み合う“Albatross”の出来映えはかなりのもの。

一噌幸弘・しらせ「よしのぼり」(2008)とは、まあ全然違う作風だけれども、様々な地域の楽器が渾然一体となって大変面白い世界を作り出している点では共通しているかも。曲も良い。オススメ。


Thierry Maillard Trio“Albatros”
トリオ編成によるライヴ演奏。

2014/08/23 Sat. 22:59  edit

Category: CD/DVDレビュー:T

Thread: 洋楽CDレビュー - Janre: 音楽

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