Anathema「Distant Satellites」(2014) 

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Anathemaのオリジナル10th。国内盤も発売されており、彼らの国内盤が出るのは6th「A Fine Day Exit」(2001)以来となる。

オーケストラと共演したライヴ盤「Universal」(2013)でキーボードを弾いていたDaniel Cardosoが正式メンバーとしてクレジットされている。ドラマーとしてクレジットされているので誤植かと思いきや彼はマルチ・インストゥルメンタリストだそうで、気になって調べていて分かったことだがAnneke Van Giersbergen「Everything Is Changing」(2012)でもプロデュース/ミックス/作曲/ギター/ベース/キーボードで全面参加していたのだった。この人の名前は覚えておいて損はないかも知れん。

前作「Weather Systems」(2012)の冒頭2曲“Untouchable Part 1”~“Untouchable Part 2”が強烈過ぎたため、同じような流れの“The Lost Song Part 1”~“The Lost Song Part 2”がやや弱く感じられ(あくまで相対論での話。後者におけるLee Douglasの歌唱はとても良い)不安がよぎったが、その後の、冒頭のアコギが珍しくトラッド風味?な雰囲気を醸し出す“Dusk(Dark Is Descending)”や彼らならではの泣きのメロディが炸裂する“Ariel”、ゴシック・メタル調の“Anathema”などは流石のクオリティ。

K-Scopeに籍を置いてからの、ストリングスをフィーチュアしたドラマティックかつセンチメンタルな音楽性を維持しているが、さすがにその路線を3作続けるのは拙いと見たか、鋭角的なサウンドの“You're Not Alone”を収録したり、打ち込みのリズムを基調とした“Distant Satellites”“Take Shelter”をラスト2曲に配してくるなど、マンネリ回避の策もしっかり採られている。

彼らの濃厚な持ち味を楽しむためには「Weather Systems」、或いは昔の曲をセミ・アコースティックのアレンジで再録音した「Hindsight」(2008)をまず聴いて欲しい、というのが本音だが、聴き易さという点では上回っている気もするので、初めてAnathemaの音源に触れようかという人には格好の入り口となろう。何はともあれ、祝・国内盤発売!である。さて来日はあるか。


Anathema“The Lost Song Part 3”

2014/06/13 Fri. 23:12  edit

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Thread: 洋楽CDレビュー - Janre: 音楽

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