Coldplay「Ghost Stories」(2014) 

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英国産4人組による6th。

個人的には「Viva La Vida Or Death And All His Friends」(2008)と「Mylo Xyloto」(2011)におけるBrian Enoとのコラボレーションは失敗だったと思っている。リズム隊の存在感が極めて希薄で、メロディが生命線となる繊細な音作りのバンドをU2のようなスタジアム・ロック仕様に仕立て上げようというのがそもそも無理筋だった。

以前にも書いたが、私にとってColdplayは最初に買った2nd「A Rush Of Blood To The Head」(2002)1枚で完結したバンドで、3rd「X & Y」(2005)以降はどんどん評価が尻すぼみになっていった(1stは持っていません)のだが、テレビでたまたま目にした”Magic”がそれまでの彼らとはガラリと様相が変わっていて興味を持ったので、CDを買ってみた。

先にリズム隊の存在感云々と書いたが、遂にドラムは打ち込み然とした無機質なサウンドとなり、控えめなベースのリフが楽曲を形作る“Magic”あたりを除き、ベースは鳴っているのか鳴っていないのかよくわからなくなった。ストリングスやエレクトロニクスも加えられたアレンジは非常に多彩ながら出てくる音はどれも控えめで、Aviciiみたいだなあと思っていたら本当にAvicii(Tim Bergling)が関わっていたクラブ・ミュージック調の“A Sky Full Of Stars”を除くと、概してしっとりした手触りのアンビエント調のサウンドで整えられている。

サウンドの質感は方向性こそ違えどかつての透明感が復活していて、2ndにおける瑞々しさを取り戻したとは言えないにせよ、メロディもモノトーンの世界で存在感を見せている。やはり彼らにはこういう繊細な音が似合っていると思う。


Coldplay“Magic”

2014/06/06 Fri. 22:23  edit

Category: CD/DVDレビュー:C

Thread: 洋楽CDレビュー - Janre: 音楽

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