John Wesley「Disconnect」(2014) 

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Porcupine Tree(以下PT)のツアー・メンバーとして知られるギタリスト/ヴォーカリスト、John Wesleyのソロ・アルバム。

2006年のPT来日公演でWesleyのプレイを見ている。澄んだ声でのバッキング・ヴォーカル、泣きのギター・ソロ、首領のSteven Wilsonを食ってしまう一歩手前(食ってしまわないのがミソ)の、文字通り絶妙なサポートぶりに「この人は信頼できる」と思った。何となく。なのでソロ・アルバムを出すことを知ってろくすっぽ試聴もせず即予約。

ほのかにサイケデリック色も漂わせるモダン・プログレの70年代ロック的な部分を強化したというか、現代的なサウンドをフィーチュアしつつ自身のルーツを割と素直に発露させた印象。Alex Lifesonがギター・ソロを弾いている“Once A Warrior”がモロに70年代のRushを彷彿させたりしているが、トータルではPT「Deadwing」(2005)に近い作風(但しメタル要素はほぼ皆無)、のような気がする。ヘヴィ過ぎないサウンドとやや線の細いWesleyのヴォーカルが絶妙のマッチングを見せており、さてこの作品をどう表現したものかと少し思案したが「いぶし銀」、この言葉が一番似合う。渋い。見事、私の信頼に応えてくれたと言ってよい。

このアルバムについてのニュースで触れられているのを読むまですっかり失念していたが、WesleyはFishの7th「Felini Days」(2001)にギタリスト/ソングライターとして参加している。6th「Raingods With Zippos」(1999)が持っていたドラマティックな要素やダイナミックさが大幅に後退した楽曲群に当時はやや失望を覚えた(そしてFishの作品を追うのを止めた)のだが、今改めて聴き返すと「Wesleyが作曲に参画したらこうなるわな」と今更ながら納得した。丁寧に作りこまれたシンフォ調からアーシーなシアトリカル路線への変更は今考えても「変わり過ぎだろ」とは思うけど。


John Wesley“Disconnect”

2014/04/06 Sun. 22:35  edit

Category: CD/DVDレビュー:J

Thread: 洋楽CDレビュー - Janre: 音楽

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