Empty Days「Empty Days」(2013) 

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イタリアを拠点とするRIO(Rock in Opposition)/チェンバー・ロック系の作品をリリースするAltrockレーベルに所属するYugenというバンド(私は未聴)のギタリスト、Francesco Zagoをリーダーとするプロジェクトの1st。

深い翳りを帯びた、ノイズや音響処理を加えたアコースティック調のサウンドはモロにRIO~チェンバー方面のそれ。16~17世紀の英作曲家兼リュート奏者であるJohn Dowland作の2曲を含む7曲のVo曲と7曲のインスト曲が交互に並ぶ構成。1曲目の“Two Views On Flight”は6曲で歌っているElaine Di Falcoによる落ち着いたVoの多重録音が実に端整な表情を見せており、正直、少し感動した。Vo入りの残りはRachel O'Brienが“Flow My Tears”(John Dowland作の2曲のうちの1つ)で流麗なソプラノ・ヴォイスを披露している。

インスト曲は21世紀に入ってからのArt Zoydを彷彿させる、かなり現代音楽風味の強い曲が多い。隙間の多い、様々な楽器が爪弾く単音の連なりで幽玄の世界を感じさせる曲から、ありていに言ってしまうと一般人にはお化け屋敷のBGMにしか聞こえないようなのものまで。後者は怖い。

1曲目の感動が最後まで持続するかと言われると少し苦しいが、出来は良い。暗黒チェンバーと呼ばれる音楽の虚ろな雰囲気だとか、クラシックを基調としたある種の優雅さといったものは着実に継承しており、このテの音に興味がある人向けの入門編としては悪くないのでは。もう一歩ディープな世界に踏み込んだアルバムとしてはJean-Philippe Goude「Aux Solitude」(2008)という傑作もあるので、興味のある方はチェックしてみて欲しい。


Empty Days“Running Water”
このテの音の、典型的なタイプの曲と言えるかも。

2014/01/13 Mon. 00:27  edit

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Thread: 洋楽CDレビュー - Janre: 音楽

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