非思量

ARTICLE PAGE

11 2013

Alter Bridge「Fortress」(2013)

fortress01.jpg

Creedのインスト隊+SlashのVoからなるアメリカン・ハード・ロック~オルタナティヴ・メタル4人組の4th。

国内盤ライナーノーツの中でMyles Kennedy(Vo,G)が「今作ではかつてやったことのないことにもいくつか挑戦していて(後略)」と述べているが、オープナー“Cry Of Achilles”イントロの哀愁漂うアコギ(からダイナミックなパートに繋ぐ展開)や中間の複雑なリズムのセクション、本編ラスト“Fortress”中間の引きずるような疾走パート等、確かに今までになかった側面が随所に見られるようになっている。

重々しいサウンドとフックのあるメロディに上記のような変化球を交えることで、楽曲の幅がグンと広がっている。それが功を奏したか、全12曲63分(本編のみ)という相変わらずの長尺モノながら、聴いていて飽きない。これまでは曲調に変化が乏しく「個々の曲はいいけど長ったらしくてねえ…」という感じで手放しで褒めるのはかなり憚られたが、今回は文句なし。ここに来て王道の風格を漂わせるに至っている。

さらにさらに。Myles Kennedyのヴォーカルがさらなる冴えを見せている。Alter Bridgeの1stで初めて聴いた時は「上手いなあ」というポジティヴな評価と「所詮Scott Stappの代役」というネガティヴなそれがややない交ぜになっていたが、ここまで来ると「驚異的に上手い」としか言いようのないレヴェル。柔らかいウィスパー・ヴォイスからつんざくような高音までなんでもござれ、自由自在。凄いなあ。

最早Creedとの比較は無意味。バンドとして完全に一皮向けた。


Alter Bridge“Addicted To Pain”

0 Comments

Leave a comment