Anathema「Universal」(2013) 

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Anathemaがブルガリアの古代劇場で行ったライヴを収録したCD/DVD2枚組。現地のProvdiv Philharmonic Orchestraと共演(余談だがこのオケ、この9月にAsiaとも共演している模様)しており、同作品はこの他Blu-Rayでも発売されている。

K-Scopeらしい豪華なデジパック装丁のジャケット。表紙をめくると表紙裏のプラスチックトレイに鎮座しているのはDVD。ここで「おや?」と思った。普通、CDとDVDのセットだったらここにセットされているのはCDであるのが常だから。

まずCDを聴く。しょっぱなの“Untouchable、Part 1”出だしでギターのリズムが怪しい。ドラムのフレーズがスタジオ盤に忠実でない。演奏力を売りにしているバンドではないのでそれが決定的なマイナスポイントになるワケではないが、CDの限度いっぱいに収録された楽曲群を聴き通しても「ふーん」ぐらいにしか思わなかった。

が、これがDVDだと様相が一変する。DVDなので音の立体感がまず違うというのもあるが、スモークやライティングと相俟って雰囲気ありすぎな古代劇場のステージ上で躍動するLee Douglas(Vo)をはじめとする「ここ(古代劇場)でこうしている(オーケストラと共演)ことが嬉しくてたまらない!」といった風情のメンバー一同を見るに及んで、この作品は映像込みのDVDこそがメインであり、CDがオマケであることを悟った。だからDVDがあの位置で、CDが裏表紙側のトレイにセットされていたんだな。収録時間の都合でCDに入っていない曲も結構あるし。

本編の3分の2を「We're Here Because We're Here」(2010)「Weather Systems」(2012)収録曲で埋め尽くしたセットリストからは近作に対する自信が窺えるし、実際、オーケストラとの相性も非常に良い。冒頭の“Untouchable, Part 1”~“Untouchable, Part 2”の流れであまりの美しさやポジティヴなエネルギーにあてられて、不覚にも落涙しそうになった。これはイイぞ。極上の出来映え。

敢えてケチをつけるところがあるとするならそれは観客。オマエらにリズム感というものはないのか。


Anathema“Untouchable, Part 2”

2013/10/03 Thu. 21:42  edit

Category: CD/DVDレビュー:A

Thread: 洋楽CDレビュー - Janre: 音楽

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