Shining「One One One」(2013) 

oneoneone.jpg

前作「Blackjazz」(2010)が高い評価を得たノルウェー(スウェーデンに同名のブラック・メタル系バンドあり)のShiningが放つ6th。ブックレットに記載されているメンバーは1人減って4人となっている。

容赦のないサウンド及び音楽性が一部の好事家の心を鷲掴みにした「Blackjazz」の、サウンドは方向性を踏襲している。カミソリのように空気を切り裂くそれはどこまでも刺々しいが、演奏も含めてあまりにキレが良いので、逆に聴き易いと感じる人もいるだろう。一方、変わったのは音楽性。変わったというか、前作のブラック・メタルとかインダストリアルとかポスト・ロックとかトランスとかアヴァン・ジャズとか、何でもゴッタ煮にしてしまっていたものが純化してハードコアな何かに変貌を遂げている。どうしてこうなった。

この剛直球一本勝負が全9曲、36分弱に渡って繰り広げられる。変化球は一切ナシ。前作の成功を受け、迷いがないからこうなったのか、それとも迷いが生じたが故にこうなったのか。聴く側には知る由もないが、階段を駆け上がっているうちに疲れてきたので踊り場でちょっと膠着、という印象が拭えないのは確か。カッコいいことは間違いないなのだが。

次も同じ手で来るとは思えず、いきなり全編丸ごとムード・チェンバーで占められたアルバムとか出してきそうで怖い。このアルバムによってShiningが予測不可能な、スリリングな存在になったことは間違いなかろう。繰り返すけどこのアルバム、カッコいい。ただ、前作を気に入った人に積極的に薦めてよいものかどうかは迷う。


Shining(Nor)“I Won't Forget”

2013/09/09 Mon. 21:48  edit

Category: CD/DVDレビュー:S

Thread: HR/HM - Janre: 音楽

tb: 0  |  cm: 0

top △

コメント

top △

コメントの投稿

Secret

top △

トラックバック

トラックバックURL
→http://hishiryo.blog95.fc2.com/tb.php/318-b6e01c2b
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

top △