Anna María「Saknad Fornaldar」(2013) 

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アイスランドの女性シンガー、Anna María(Maria)の1st。作曲クレジット上の表記はAnna María Björnsdóttir。ジャズ・ギタリストHilmar Jenssonのサポートを受け、古今アイスランドの詩(そのほとんどは100~300年前のもの)を自作の曲に乗せて歌っている。なお、作品名を現地語込みで正確に表記すると「Saknað Fornaldar」。

ピアノやギター、ストリングスや時にエレクトロニクスを導入したシリアスな歌モノだが、聴いていて、アメリカのThe Book Of Knots(1stしか持ってないけど)を連想した。と言っても音楽的に似ているということではなく、聴いていて脳裏に浮かぶ心象風景が「灰色の空」であるという一点においてのみ、この2つの作品は方向性が一致している。

ただ、灰色の空の下に広がる風景はまるで異なる。廃液が水路に垂れ流されている工場地帯のような重苦しさが漂うThe Book~とは対照的に、「Saknad Fornaldar」で広がるイメージは、ジャケットにあるような、岩肌も顕な荒涼たる大地。重々しい雰囲気であることは確かだが、時にジャジーな表情も見せるヴォーカル/インストからはドリーミーかつプリミティヴな透明感も感じられる。

下の動画を見ればわかるようにオーソドックスな美声の持ち主で、IKIというインプロ系ヴォーカル・ユニットのメンバー(YouTubeに動画がポツポツ落ちている)という経歴から想像されるようなエキセントリシティは、曲調からはあまり感じられない、と思う。かと言って聴きやすいかといえば全くそのようなこともなく。かなりの強度で聴き手に迫ってくる。非常にディープな作品。


Anna Maria“Í Landsýn”

2013/07/04 Thu. 21:23  edit

Category: CD/DVDレビュー:A

Thread: 洋楽CDレビュー - Janre: 音楽

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