非思量

Trioscapes「Separate Realities」(2012)

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Between The Buried And Meのベーシスト、Dan DreggsがSax,Flu+Dr,Perを従えたトリオ編成で製作したTrioscapesのデビュー作。

まずDan DreggsのベースがGeddy Leeをさらに邪悪にしたようなサウンドを奏でる場面があって大変良い。ベースだけ聴くとメタリックな感じだが、編成から想像できるように音楽性としてはジャズ・ロックの範疇に入る。但し、複雑なフレーズによるキメをこれでもかとねじ込んでくるアヴァンギャルド/変態系。変拍子も盛り沢山。サックスは勢いのあるリズム隊に合わせてか、ブロウを効かせたハイパーな下世話系。

本隊のBetween The Buried And Meは聴いたことがない、いや、正確にはYouTubeでチラッと聴いてみたことはあるのだが全く印象に残っていないので、改めてYouTubeで聴いてみた。予想通りというか何と言うか、変拍子とキメを多用しまくる、所謂プログレ・メタル系の音だった。なのでTrioscapesは「ギターの音がないとヤダ!」「インストなんて嫌いだ!」という人でもない限り、Between The Buried And Meのファンでもスンナリ馴染めそうな音である、と言っていいだろう。ドラムも「メタルもいけまっせ!」な雰囲気を漂わせてるし。

そういう風に考えると逆に意外性がなくて面白くない気もするが、ただ暴れまわるばかりではなく、Jonas Hellborg「Art Metal」(2007)やTrey Gunnのソロに通ずるエスニックなテイストを上手く溶け込ませてある。あと、極端なアンサンブル指向ではなく、ソロも結構フィーチュアされていて、硬軟のバランスが上手く取られた良作であると言える。


Trioscapes“Blast Off”

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