非思量

birdsongs of the mesozoic with oral moses「extreme spirituals」

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ジャズとかフュージョンとかロックとかアヴァンギャルドとか、そういったくくりで一言に表すことが出来ない、独特の音楽性を持つインスト4人組のbirdsongs of the mesozoicがoral mosesをゲストに迎えて作ったスピリチュアルズ(黒人霊歌)のカヴァー集。2006年発表。

まずもってゲストのoral mosesが物凄く濃厚なバリトン・ヴォイスの持ち主。オペラ畑の人のようで、当然のことながらメチャクチャ上手い。聴き手の心臓を鷲掴みにせんばかりの力強い声の持ち主で、こんな人をつれてくるとバンドの影が霞んでしまうことにもなりかねん(dream theaterのDVD「metropolis 2000」で一番印象に残ったのがtheresa thomasonの絶唱だったとか、そういう話)のだが、birdsongs~がそのような愚を犯すはずも無く。

ケコケコ鳴るギター、滑らかなピアノにフルート&サックス、時々割り込んでくる打ち込みのビートや電子音etc、とにかく、バンドの演奏はいつもと同じ。題材がスピリチュアルズだからとか、強烈なゲストを迎えたからとか、そういった理由でヘンに肩肘張ったようなムードは微塵も感じられない。これが結成25年の風格か。どの楽器も過剰に存在感を主張しているワケではないのに、なぜか印象に残る。飄々としていながらもどこか薄気味悪く、そして心地良い。

奇怪なアレンジでヴォーカルと互角に渡り合うだけでなく、スピリチュアルズというものを「こんなのアリかよ」という次元まで昇華させている。バンドの奇才ぷりをいかんなく堪能できる一枚。

birdsongs of the mesozoic公式サイト(音が出ます)
oral moses公式サイト(これまた音が出ます)
cuneiform records(音は出ません!)

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