Siberian Newspaper「0」(2012)

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日本発、G×2+B+Vln+Pf+Perによる6人組(もう1名ディジリドゥ奏者がいるが長期休養中)の5th。名前だけは少し前から知っていて気にはなっていたが、ようやく新作をゲット。調べてみると彼らの楽曲はCMで流れることもあるそうな。テレビは競馬中継とNHKニュース以外、ほとんど見ないので全然知らなかった。

アコースティックがメインのアンサンブルを従えて、クラシックだったりトラッドだったりするヴァイオリンがひらひらと舞うようにメロディを響かせる、というのが基本スタイルだが、ドラムのサウンドが硬質なせいか、音楽性が非常にロック~ポップスに接近したものに感じられる。オープニングの“Kimi Ga Hoshii”もそうだし、ラスト前に配された“Vetro”はパンキッシュと形容したくなるほどにヤケクソ気味なスピード感で駆け抜ける。ジャズ的なラストの“Recovering”のように、アコースティックの音色を活かした美しい曲も存分にフィーチュアされている。

ジャンルで括ればチェンバー・ロックということになるのだろうが、いわゆるレコメン系とは全く違うしムード・チェンバーやモロ室内楽系ともやはり異なる。西洋の音楽をベースとしつつ、西洋チェンバーに漂いがちな宗教色のようなものが一切感じられない、淀みのない透明な感じが日本的だと思う。この辺りの感覚は上手く言い表せないのだが。いずれにせよ、良い作品。


Siberian Newspaper“Kimi Ga Hoshii”

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