Mr. Gil「I Want You To Get Back Home」(2012)

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以前、ポーランドのBelieveというバンドを紹介したことがあるが、そのBelieveのメンバー6人のうちMirek Gil(G)、Karol Wróblewski(Vo)、Konrad Wantrych(Piano)にチェロ奏者のPaulia Druchを加えた4人編成のプロジェクトがMr. Gilである。この作品で4枚目らしい。

ジェントルなチェロとピアノのアンサンブル、控えめなアコギ、Believeとはまるで異なる表情を見せるVo、時折スッと現れるエレキ・ギターやシンセ。これらが一体となってしっとりとした柔らかい手触りの音楽を奏でている。全編これ「繊細」という言葉を音で表現したような感じで、特にVoはBelieveを知る身としては「こんな風にも歌えるのか」と驚くことしきり。1曲目“Time”では「あこがれ」(1993)の玉置浩二と見紛うような瞬間も。

リーダーの出自が元Collageというマニアックかつニッチなものなのでなかなか広い層の耳には届かないかも知れないが、派手さこそないものの聴き手にそっと寄り添うような優しい音色と楽曲が非常に魅力的で、ひょっとしたら今年一番のオススメ作になるかも知れない。音楽的には同じ方向を見ているワケではないが、The Reign Of Kindoのメロディが持つハートウォーミングな部分に魅かれている方、Mr. Gilはいかがでしょう。


Mr. Gil“Our Shoes”

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