Devin Townsend Project「Epicloud」(2012) 

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DTP名義としては5th(The Devin Townsend Project名義の「Accelerated Evolution」(2003)を加えれば6th)で、「Deconstruction」(2011)から約1年ぶりとなる新作。合間にライヴ盤も発表しているので、復帰後の活動はなかなかに活発である。YouTubeでチラ見した限りにおいては、リタイア前の数年はボロボロだった喉の調子も良さそう。

中身はいつものDevin節。ダーク・サイドではなくブライト・サイドのほう。ゴスペル風のクワイアに導かれて始まるこのアルバムは、分厚いサウンドと時々唸りを上げるギターやツーバスがこの作品がメタルであることをアピールするものの、スピード感のある曲は少なめでミッド・テンポが中心。フックのあるメロディをこれでもかと繰り出しつつ、流れるように進行していく。「Physicist」(2000)に収録されていた“Kingdom”のリメイクが流れてきたときはハッとしたな。

Anneke Van Giersbergenが参加していることもあり、近年の作品では「Addicted」(2009)に近い雰囲気も持つがあそこまでハイテンション一辺倒ではなく、「Ghost」(2011)のような静謐な表情を見せる瞬間もある。だから作風としては「Biomech」(1997)の方がより近いと言えるかも知れない。AnnekeはほとんどメインVo扱いだった「Addicted」の時と異なりバッキングVoとクワイアの一員としての仕事がメインだが、基本的に「陰」な声質のDevinをよくサポートしており存在感は抜群。良い働きをしている。彼女の声が気に入った方は今年出た彼女のソロ「Everything Is Changing」がオススメ。

Devinの作品で私が好きなのは「Accelerated Evolution」「Addicted」というどポップな2枚なのだが、「Epicloud」も各楽曲のキャッチーさは前期2枚に劣るものの、メロディの質という意味ではなかなかいいセンをいっている。良い作品。ちなみに私が購入したDeluxe Editionには「Epiclouder」と銘打たれたデモ音源を収録したボーナス・ディスクが付属されていて、このデモ音源はシンプルな音で素のメロディの良さを味わえるもの。あくまでデモ・レヴェルの音質だからマニア向けだが「たまにはこれぐらい肩の力が抜けた作品でもいいんじゃない?」と思わないこともない。

2012/10/10 Wed. 22:49  edit

Category: CD/DVDレビュー:D

Thread: HR/HM - Janre: 音楽

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コメント

おおっ

DTPのゴーストで、『完全にアンビエントの世界に行っちゃったなぁ』
と思っていた身には、ちょっと嬉しい知らせですね。

シュン」 #fZQeSxjk | URL | 2012/10/12 09:38 | edit

Re: おおっ

「Ghost」「Deconstruction」はどうも入り込めなかったのですが
今回のはなかなかいいと思いますよ。

cota(管理人) #- | URL | 2012/10/14 22:55 | edit

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