Diablo Swing Orchestra「Pandora's Piñata(Pinata)」(2012) 

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メタル+ビッグ・バンド+オペラという狂った組み合わせの音楽性を持つスウェーデン産変態さんの3rd。トランペットとトロンボーン奏者を正式メンバーに加え8人編成となったほか、前作同様、大量のゲスト(ヴァイオリン、フルート、ティンパニetc)を迎えて製作されている。

ドラマーが元TherionのPetter Karlssonに変わったことで、直線的で重量感を増したメタリックなリズムとスウィングしようとする上モノ隊のコンビネーションはますます奇妙に、しかし何故か不自然さは減退するというミラクルが発生。いかがわしさ全開のオープナー“Voodoo Mon Amour”からもう彼らの魅力が最大限発揮されている。「思いついたアイデアを全部ブチ込んでみました」的なゴッタ煮感が尋常ではなく、“帰ってきたヨッパライ”風Voが喚き散らす“Black Box Messiah”やAnnlouice Loeglund(Vo)のソプラノが炸裂するオペラ風“Aurola”、脳内で太ったインド人男優のダンスシーンが再生されてしまうボリウッド・テイスト“Mass Rapture”等々、もうメチャクチャ。これだけじゃなくてサンバのテイストが入った曲やエレクトロニクスが大胆に使用された曲もあるんですぜ…。

前作「Sing Along Songs For The Damned & Delirious」(2009)よりもホンの少しだけ怪しさが後退した気がするが、メロディがよりキャッチーに、アレンジがより巧妙になった故の前向きな変化と受け止めたい。いや、それでも十分過ぎるほど怪しいけど。前作についてはかつて冗談めかして「彼らこそメタルの未来」と書いたことがあるが、大半のメタル・バンドとはパラレルなポジションの最先端を独走していることは間違いあるまい。

散々変態とか怪しいとか書いておいてナンだが個人的には「Korpiklaaniがアリならこれだって絶対アリだろ」と思いますけどね。誰か彼らを日本に呼ぶ勇気のあるプロモーターはいませんか。ビッグ・バンドは国内で調達すればいいんですよ。ホント、生で観てみたいなあ。アルバムの「音の玉手箱」感をうまく体現したジャケやブックレットも含めて最高。


Diablo Swing Orchestra“Voodoo Mon Amour”

2012/09/16 Sun. 23:27  edit

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