非思量

ARTICLE PAGE

13 2012

Anneke Van Giersbergen「Everything Is Changing」(2012)

everythingischanging.jpg

オランダの歌姫Anneke Van Giersbergenの新作。The Gathering脱退後、彼女がメイン・シンガーを務める作品は4枚目となるが、Agua De Anniqueというバンド名義だったり、彼女の名前の後に「& Agua De Annique」「with Agua De Annique」とつくなど、その音楽性も含めて変遷が激しく、純然たるソロ名義としては1stとなる。

シンプルというか素朴なロック・アルバムだった前作「In Your Room」(2009)から再度音楽性は変わっており、ハッキリ言ってしまえばThe Gatheringの「How To Measure A Planet?」(1998)「If_Then_Else」(2000)あたりを髣髴させるトリップ/アンビエント/オルタナティヴ路線への大胆な回帰が見られる。バックの音はかなりハードに響き、結果としてAnnekeのVoも熱を帯びたパワフルかつ艶やかなものになっており、コケティッシュであったりエレガントであったりワイルドであったり、様々な表情を持つ彼女の声の良さが引き立つ作品になっている。

曲がまた良い。前向きなムードを振りまくオープニングの“Feel Again”のようなロック・ナンバー、しっとりとしたピアノ×ストリングスのバラード“Circles”、メランコリックなメロディの洪水であるハード・ロック“My Boy”、内省的なアンビエント・メタル調の“1000 Miles Away From You”等々、曲調が多彩な上にどれも一定以上のクオリティを保っているので逆にアルバムの焦点が絞りづらい、という贅沢な欠点も。いや、最初はそう思ったけどやはり“My Boy”がこのアルバムのハイライトかな。

Agua De Annique名義の「Air」(2007)とその次のアコースティック作品「Pure Air」(2009)、そして「In Your Room」までの変遷はアイデンティティの迷走と取れなくもないが、ようやく本来の魅力を取り戻した感がある。オススメ。Devin Townsend Project「Addicted」(2008)で彼女に興味を持った方も、是非。


Anneke Van Giersbergen“Take Me Home”

2 Comments

シュン  

Re: Anneke Van Giersbergen「Everything Is Changing」(2012)

デヴィン好きにはたまらない音ですね。
早速買ってきます。

2012/07/15 (Sun) 15:57 | EDIT | REPLY |   

cota(管理人)  

Re: Anneke Van Giersbergen「Everything Is Changing」(2012)

デヴィンといえば、CD5枚+DVD4枚組のライヴ盤が出ていますね。

http://www.amazon.co.jp/Thread-Live-London-Devin-Project-Townsend/dp/B0080R7O9A/ref=sr_1_1?s=music&ie=UTF8&qid=1342408361&sr=1-1

濃厚すぎて購入をためらわれます(笑)。バラ売りしてくれたらいいんですけどね。「Addicted」の再現ライヴだけだったら迷わず買いなんですけど。

2012/07/16 (Mon) 12:19 | EDIT | REPLY |   

Leave a comment