Anathema「Weather Systems」(2012)

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退院しました。これからもよろしくお願いします。

予告どおり復帰一枚目は英国産元デス・メタル、現モダン・プログレ・バンド、Anathemaの新作。

2008年に「Hindsight」をリリースするまで長期間作品をリリースしない時期があったが、「We're Here Because We're Here」(2010)、旧曲をリアレンジしてオーケストラとの共演に仕上げた「Falling Deeper」(2011)から3年連続で作品をリリースしていることになり、彼らを取り巻く状況がかなり良いのだろう、作品の中身もリリース・ペースの勢いそのままの充実ぶりを見せている。

ジャケットのイメージからしてそうだが、明確に「We're Here~」からの、攻撃性は控えめでウェットな響きを湛えた英国モダン・プログレ路線を堅持しており、全体的な構成も似ている気がする(特に前半4曲の畳み掛けてくる感じとか)。ポジティヴな光を放つ前半、鬱々とした感覚を増す後半共々、今までと較べると高音域も多用しているメロディはさらにドラマティックというかナルシスティックというか、とにかくマイルドな音像でコーティングされた過剰なウェットさに磨きがかかり、「We're Here~」で後半ちょっぴりダレ気味だった部分もかなり改善されている。

個人的には、アルペジオを従えて湿り気を帯びたメロディが緩やかに疾走するオープナーの"Untouchable Part 1"とそれに続くドラマティックなスロー・チューン"Untouchable Part 2"が一番好きだが、後半の愁いを帯びた展開に浸るのも心地良い。着実な前進を見せた快作と言えよう。国内盤がリリースされなくなって久しいが、いいなあコレ。


Anathema"Untouchable Part 1"

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