非思量

Portico Quartet「Portico Quartet」(2012)

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ロンドンで結成されたSax+Dr+B+Hang Drumからなる4人組の、多分3rd。Peter Gabrielが設立したReal Worldからのリリース。

ツイッターでこのバンドについてツイートしているフォロワーさんがいたのでYouTubeで音源を探して聴いてみたところ、クールな風情を漂わせた、割とオーソドックスなジャズ・ロックという印象。これはこれで悪くないと思い新譜を購入したのだがどうやら私が聴いたのは旧譜の曲だったようで、このアルバムではガラッと様相を変えてきている。

メンバー全員にエレクトロニクスやシンセのクレジットがあり、ソッチ方面のサウンド導入にかなり積極的。シーケンシャルなリズムを軸に、冷たい感触を持つ様々な音が浮かんでは消えるような、幻想的な音楽を奏でている。なんだろうなあ、これ、結構不思議な雰囲気。蜃気楼のような儚さを感じさせつつ、音の1つ1つに確固とした存在感がある。

ハング・ドラムなる楽器を初めて知ったが、近年開発された歴史の浅い楽器だそうで、スティールパンに似た響きの、音階を持つ打楽器である。詳しくはコチラを参照されたい。扱いとしては他の3人と同格で殊更大きくフィーチュアされているワケではないが、"Rubidium"ではリズムの核の1つを担っており、独特な空気の創造に一役買っている。

初見から想像したのとは随分印象の異なる作品だったが、コチラのほうがオリジナリティの高さも含めて遥かに良い。オススメ。是非部屋を暗くして聴いてほしい。

Portico Quartet"Ruins"

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