Cynic「Carbon-Based Anatomy」(2011) 

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フロリダ産デス(?)・メタル・バンドの新EP。国内盤では前作「Re-Traced」とのカップリングで発売されている。その「Re-Traced」には不参加だったSean Malone(B)が復帰、逆に「Re-Traced」に参加していたギタリストとベーシストが脱退したため、現在のメンバーは3人ということになる。

大半がリメイクだった「Re-Traced」と異なり、収録された6曲全てがオリジナルの新曲である。オープニングの"Amidst The Coals"は女性Voがプリミティヴな響きを湛える小曲。続くタイトル・トラックは、手数の多いドラムとうにょうにょするフレットレス・ベース、後半のギター・ソロ等が旧来のCynicを思わせる曲。"Bija!"は何やら宗教めいた香りが漂い、"Box Up My Bones"は広がりのあるコーラスとドラマティックな展開で聴かせる。不穏なシンセ・サウンドに導かれて始まる"Elves Beam Out"は奇妙な11拍子のスペイシーなプログレ・メタルで、締めの"Hieroglygh"は女性の語りをフィーチュアしたサイケデリックな曲である。

キャッチーなメロディを内省的な醒めた音像に乗せる手法はおおよそ前作を踏襲しているが、前作と比較するとかなりメタル色が復活しているように思える。しかし曲ごとのスタイルの振れ幅はかなり大きく、相変わらず定型的なメタルからは大きく逸脱している。デス声は完全に封印してるし、このバンドに何を求めるかで評価も違ってくるだろうが、バンドが自身の持ち味を活かしつつ前進している姿は、私には頼もしく映る。

2011/12/16 Fri. 23:41  edit

Category: CD/DVDレビュー:C

Thread: HR/HM - Janre: 音楽

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