非思量

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15 2011

Benoit Moerlen「Rocking Roller」(2011)

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GongやMike Oldfield、Gongzillaでの活動で知られる(と書いておいて私はどの作品も未聴)マリンバ/ヴィブラフォン奏者、Benoit Moerlenの1stソロ。

Moerlenのマリンバやヴァイブ(ザイロシンセ〈Xylosynth〉という楽器でこれらの音を出しているらしい)及びキーボードにB+G+Dr+Perを加えた編成で繰り広げられる演奏は、フュージョンのような爽やかさの中に脂っこい変拍子を巧みに忍び込ませた、正統派の「ジャズ・ロックに踏み込んだ方面の」プログレ、というのが率直な感想。マリンバやヴァイブが主役のロック・アルバムを正統派と呼ぶのもかなり気が引けるが。

このアルバムのウリはキャッチーなメロディだろう。2曲目"Wasabi Time"のような精緻なアンサンブルを聴かせつつ人懐っこさを感じさせる曲が良い。演奏はシャープだがピリピリしたところはなく、複雑なリズムの曲でもリラックスして聴ける。朗らかかつ明るいノリが暑い夏にマッチする音。プログレだけど。しかももう冬だけど。まあそれはともかく、個性的な良いアルバム。


Benoit Moerlen With Sekar Sakura"Wasabi Time"
今年7月に来日した際の音源。

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