Mutemath「Odd Soul」(2011) 

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前作「Armistice」の後にギタリストが脱退、残った3人で製作された3rd。「Armistice」はプレッシャーから「あまりに多くの人間のアイデアを取り入れてしまった」(ライナーより)とのことで、それを失敗と捉えた彼らは新作をセルフ・プロデュースで製作している。

ギタリストがいなくなったからこうなったのか。実際のところはわからないが、モダンとレトロが絶妙なバランスを見せていた前作から一転、レトロ寄りの方向に一気に針が触れてしまっている。シャキシャキとタイトなリズム隊はモワモワしたサウンドの中ではせわしなく聴こえ、音の立ち上がりが早く、それでいて奥行きを感じさせたキレキレのギターはベーシストが兼任することでサイケデリック調にその色合いを変え、力強さを増したVoは何故かJon Andersonに似てきている。こんなんだからPeter Banksがいた頃のYesに聴こえてしょうがないぞ。Peter Banksがいた時代のYesのアルバムは1枚も持ってないけど。

曲調もメランコリックなテイストはほぼ一掃されていて、個人的には納得できない部分が多すぎるのだが、メロディ・メイカーとしての実力は一切錆び付いておらず、軽快にクライマックスへと駆け上がって行く"Prytania"をはじめ、良質の楽曲をこれでもかと繰り出してくる。出来そのものは良いか悪いかで言えば「相当良い」。ぶつぶつ文句をつけながらも愛聴盤となっている。一応、オススメ。ただ、セルフ・プロデュースに至った経緯があまりにDream Theaterと似ていて、このまま周囲の意見を寄せ付けずに一見さんお断りのマニアック路線に走ってしまうのではないか、という危惧は拭いきれないな。まあ、しばらくはそれでも大した問題にはならないとは思うが。

2011/10/14 Fri. 22:29  edit

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