Marillion「Man Of A Thousand Faces」 

manofathousandfaces.jpg


10年近く探していたブツがようやく見つかった。

'97年か'98年、今は亡き「炎」誌のニュー・リリース欄の片隅にひっそりと載っていたシングル「Man Of A Thousand Faces」の記事(確か編集部にMarillionのファンがいたと思う。「Radiation」のライナーノーツを書いている人)。

大好きな人は大好きな「This Strange Engine」アルバム('97)の冒頭を飾る“Man Of A Thousand Faces”をリーダー・トラックとしたシングルで、ジョーゼフ・キャンベルの著作「千の顔を持つ英雄」をモチーフにしたというこの“Man Of A~”、冒頭のアコギに折り重なるようにどんどん音が厚みを増し、曲の中盤からは全く別のメロディで、今度はSteve Hogarthのヴォーカルに多重コーラスがどんどん折り重なってクライマックスを迎える美しい曲で、スケールの大きさではMarillionのキャリアでも5本の指に入る名曲である。

私が記憶していた「炎」の記事では、シングルに収録されているエクステンデッド・ヴァージョンはオーケストラによるイントロが付け加えられている、という記載が。もうこの記事を読んだ瞬間「絶対に買う!」と決めたワケだ。

んが、当時実家があった松山のタワレコなどを見ても、日本ではどマイナーな存在であるMarillionのシングルなど置いてあるワケがない。まだ20世紀だったのでネットも普及しておらず、オンラインショッピングて、そんな言葉自体あったのか?という時代である。

21世紀に入ってネットを通じて様々なCDを買えるようになってからも、折につけ探してはいたのだがやはり見つけることはできず半ば諦めていた(間違えて同じく「This Strange Engine」からシングル・カットされた「80 Days」のシングルを買ってしまった、というオマケつき)のだが、こないだ米Amazonを何気なく覗いたら売ってた。散々探し回った割にエラく手近なところで見つかってしまった(以前はなかった、と思うけど)…。

収録されているのは全部で4曲。“Man Of A~”のエディット(後半の多重コーラス・パートがまるまるカット)と、国内盤「This Strange Engine」のボートラだった“Beautiful”“Made Again”のアコースティック・ヴァージョン、そしてお目当ての“Man Of A~”エクステンデッド・ヴァージョンである。

早速エクステンデッドを聴いてみると、ピアノに合わせて“Let It Be”のような(というか、そのまんま)メロディでHogarthが1stヴァースを歌い上げ、そのまま曲の本編へ…。あれ、オーケストラじゃない?どうやら、私の記憶が豪快に改竄されていたようだ。

このイントロ、なんだかありがたみがないなー。あまつさえ「80 Days」には正真正銘他ではリリースされていないライヴ・テイクが収録されているので、そういう意味でもありがたみがなかったりする。あらー。

しかし、そんなことでこの名曲の価値が色褪せるワケではない。新作でもこれぐらいのレヴェルの曲が一曲でもあれば良かったのになー。というワケで隠れた名作「This Strange Engine」アルバムをオススメして今日のエントリーはおしまい。

2007/04/11 Wed. 23:12  edit

Category: CD/DVDレビュー:M

Thread: 洋楽CDレビュー - Janre: 音楽

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コメント

はじめまして、OZONAと申します。Marillionとかなりマイナーなアーティストに関する音楽ニュースを中心としたブログをやっています。

自分も『This Strange Engine』は、Marillionのアルバムのなかでかなりのお気に入りだったりします。そういった意味では、今年のWeekend 2007は是非ともDVD化に期待せずにはいられませんね。なんといっても、『This Strange Engine』の再現ライブがメインでしたから。

ただ、新譜についての評価は、『Brave』級というのは、かなり甘いかもしれませんが、個人的には、聴くたびに好きになれるアルバムです。スティーヴ・ホガースのヴォーカルがやっぱり主役としてきっちりと仕事をしているし、ピアノの音色が素晴らしい演出をしてくれていると思います。そういった意味では、彼ららしい味わい深いアルバムを仕上げてくれたと思います。

OZONA #7A19alpw | URL | 2007/04/13 21:31 | edit

はじめまして。実はちょこちょことそちらのブログにはおじゃましております。MarillionとRushが好きという時点で仲間です。この2バンド、なんでこんなマイナーなんでしょうかね(笑)。

「This Strange Engine」は彼らにしてはアコースティックな要素が強いアルバムですが、とにかく「美しい」という言葉がすごく似合うアルバムだと思います。Weekendの音源などにはなかなか手が回りませんが、再現ライヴのDVDは見たいですね~。

新作については下のエントリで書いてある通りですが、OZONAさんのエントリを読んで「ちょっと対極の意見も読めるようにしておこうか」と思い、あのような内容になった次第で。オススメできない内容だったら本来は「書かない」という選択肢を選ぶところなのですが…。

らしいと言えば十分にらしいのですが、ちょっと私にとっては苦手な要素が最大化されて提示されている気がします。“The Other Half”と“A Voice From The Past”は結構好きですけど。いきなり新作が出るとアナウンスされているので、そちらは期待しています。

cota #- | URL | 2007/04/13 23:47 | edit

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