Minnemann, Brinkmann「Shining」(2010) 

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Mike Portnoy脱退後、Dream Theaterのドラマー候補の1人として噂に上がっていた(本人は加入を否定)Marco Minnemannがドイツ人シンセサイザー奏者であるMario Brinkmannとの連名でリリースした作品。

UKZで彼のプレイを耳にして以来ずーっと気になってはいたものの彼の作品をなかなか手に入れる機会というかキッカケがなく(他に優先して買うべき作品があってお金がなかったとも言う)、これがようやく手に入れた作品なのだが…。音楽を聴いているというよりは、66分の映像作品を見ているような感じがするとても不思議な作品で、最初は正直、聴いていて戸惑いもあった。視覚的なイメージを喚起する音楽というのはいくらでもあるが、ここまで「映像そのもの」感を漂わせる音楽も珍しいと思う。

「才気走り過ぎていて作品としては破綻寸前」という印象すら持ったのだが、その印象を覆したのがどことなく懐かしさを覚えずにはいられないヴォコーダーや重厚なシンセ・サウンド等で奏でられるキャッチーなメロディ。アヴァンギャルドな枠組みの中で躍動するフュージョン~サイケデリック寄りの音像の中でポッと浮かび上がってくるメロディに癒される瞬間、多数。ドラマーの作品であるにも関わらずドラムが前面に出てくる場面はあまりなく、むしろマルチ・インストゥルメンタリスト(ギター等もプレイ)/コンポーザーとしての側面や、共同制作者であるMario Brinkimannとの相性の良さを堪能する作品であると言えよう。

浮遊感漂う中に確かに存在する美や混沌が妙に印象に残る作風は万人向けとは言い難いが、なぜか繰り返し聴きたくなってしまう魅力がある。好事家を自認する方にはオススメ。



本作とは関係ないが、モンティ・パイソンのセリフに併せてドラム・ソロを披露するMarco Minnemannの動画を紹介。これを見てるとドラマーというよりも芸術家気質の人のようで、確かに本人が「(Dream Theaterに加入しても)上手くいかない」とインタビューで言っていた通りで、Dream Theaterの器にスンナリ納まるような人ではないな、という気がする。

2011/04/17 Sun. 22:49  edit

Category: CD/DVDレビュー:M

Thread: 洋楽CDレビュー - Janre: 音楽

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