Ektar「Kontrapunkt」(2010) 

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ハンガリー産7人組トラッド・バンドの3rd。過去2作は未聴。

出だしはいかにも西欧クラシック出自の室内楽然としているのだが、地中海方面を思わせるメロディの女声スキャットが俄然妖しさを醸し出してくる。現地語で記載されていると思しき曲名はさっぱり意味が分からないが、現地語曲名のあとに"Song From The Border I."とあり、チェンバー・ロックという1つの枠に囚われていないのは意識的なものだろう。

続く2曲目はウッド・ベースのソロで始まるが、やはり女声スキャットが妖艶さの中にほのかに哀愁を漂わせるメロディをゆったりと聴かせる。このあたりになると結構ジャズ・ロック色も濃くなり、シリアス・チェンバーとか、そういう系統かなと思っていたコチラを見事にはぐらかしてくれる。その後はチェンバー~中欧トラッド~ジャズ・ロックのみならずタブラやサーランギがアラブ/南アジアテイストまで漂わせてきて、なかなかに強烈なハイブリッドぶり。

この目まぐるしさというか雑多さというのは、やはりハンガリーという、アジアと西欧の中間点にある地域ならではのものなのかも知れない。そういえばEddie Jobsonプロデュースでブルガリアの女声クワイアをフィーチュアしたThe Bulgarian Women's Choir - Angelite「Voices Of Life」(2000)も、曲調は西洋的なのにクワイアの和声やコブシの利かせ方がどことなく東洋的で興味深いシロモノだった。まあそれはともかくこのEktar、幽玄の美を感じさせるアコースティック音楽としてなかなか面白いグループだと思う。


タブラ奏者を除く6名による2007年のライヴ映像。

2011/02/26 Sat. 00:44  edit

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