Aranis「Roqueforte」(2010) 

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2010年の一発目に「Songs From Mirage」(2009)のレビューを書いたベルギー産チェンバー・グループの最新作。

2人いたヴァイオリンのうち1名がヴィオラ奏者にチェンジ、ピアニストも交代していることに加え、LAのアヴァンギャルド・ロック5uu's(私は未聴)の創始者でThinking PlagueやベルギーのPresent(「プレザン」と読みます)に参加したこともある(私はThinking~、PresentいずれもKerman在籍時の音源は未聴)ドラマーのDavid Kermanが参加しており、総勢では1名増えて8人体制となっている。

アコースティック楽器によるアンサンブル重視でミニマルも取り込んだクラシカルなチェンバー・ロックという基本的な構造に変化はない。ドローン調小曲の存在やドラムの加入等、同郷のUnivers Zeroへの接近を感じる箇所もあるが、初期~中期Univers Zeroのような禍々しさはなく、どちらかと言えば穏やかな空気の中でダイナミックなフレーズがしずしずと舞っているような感じ。

前作でフィーチュアされていた女性Voがいなくなった(全曲インスト)ことで神秘性が失われてしまった感があるのが個人的には少し残念だが、ミニマル/クラシカルなメロディによる引き締まった空気の中からタンゴ的な軽やかさが時折顔を覗かせるダーク・チェンバー作として高品質を保っている。良作。

今年の更新はこれでおしまい。良いお年を。

2010/12/22 Wed. 23:27  edit

Category: CD/DVDレビュー:A

Thread: 洋楽CDレビュー - Janre: 音楽

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