James Blackshaw「All Is Falling」(2010) 

allisfalling.jpg

毎年、夏頃になると律儀にアルバムを出してくるイギリス人ギタリストの最新作。8枚目かと思ったがどうやら9thらしい。

12弦アコギによるめくるめく万華鏡のような音世界から一転、今回は12弦は12弦でもアコギではなくエレクトリック・ギターに持ち替えて製作されたアルバムとなる。だからなのかどうなのか、元々ピアノ等が目立つようになってはきていたが、お得意のアルペジオは随所で聴かれるものの、ここにきてギターが絶対的な主役という感はかなり薄くなっている。

前作「The Glass Bead Game」あたりから素っ気無くなってきていた曲名は1曲目から順に"Part 1"~"Part 8"と番号が振られているだけのいよいよ無愛想なものになっているが、クラシカルで翳りを感じさせる"Part 1""Part 2"から、"Part 3"~"Part 6"の4曲15分を跨いで一気に演奏されるアルペジオ狂い咲き→無機質なカウントとパーカッション・サウンドの繰り返しでエンディングを迎える中盤、再度クラシカルなテイストの"Part 7"を経てドローン調の"Part 8"で幕と、1つのサウンドスケープ作品としてよく考えられた作品になっている思う。ピアノ、パーカッション、ヴァイオリン等も効果的に使われている。

冒頭でBlackshawを「ギタリスト」と書いたが、この作品においては「ギタリスト」としてよりも「コンポーザー」としてのBlackshawのキャラクターが前面に出た作品だ。そんな中にも近作のモノクロームな世界観はしっかり息づいている。深~い作品。

2010/11/26 Fri. 22:55  edit

Category: CD/DVDレビュー:J

Thread: 洋楽CDレビュー - Janre: 音楽

tb: 0  |  cm: 0

top △

コメント

top △

コメントの投稿

Secret

top △

トラックバック

トラックバックURL
→http://hishiryo.blog95.fc2.com/tb.php/209-0ffc80f6
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

top △