James LaBrie「Static Impulse」(2010) 

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Dream Theater(以下DT)のヴォーカリスト、James LaBrieのソロ名義としては2枚目、Mullmuzzler名義の頃から数えれば4枚目のソロ・アルバム。LaBrie以外のメンバーは前作「Elements Of Persuation」から引き続き参加のMat Guillory(Key)にMarco Sfogli(G)、あと初参加となる元HalfordのRay Riendeau(B)&元Arch EnemyのPeter Wildoer(Dr)というメンツ。

先日の大阪遠征時に茶屋町のタワレコに立ち寄った際、お目当てのCDが置いてなかったのであてもなくウロウロしていたらこの輸入盤が1枚だけ置いてあり、ボートラ入り国内盤が出るまで待つつもりだったのだが実はこの作品にはあまり期待してなくて「ボートラで時間が長くなってもかったるいし、歌詞もどうせ読まないから訳詞もいらんし、全然知らない人のことじゃないからライナーも別にいらないし。何より安いし」ということでその場でサルベージ。

1曲目"One More Time"で明らかにLaBrieのものではないグロウルが炸裂して「CD間違えたか?」と思ったがこれはドラマーのWildoerによるもので、サビでソフトなLaBrieの声が聴こえてきて「あ、間違えてないわ」と安堵。結構虚を突かれた感じだが、このテのエクストリーム・メタル系は普通声Voが物凄く平凡(下手ではないが)だったりすることが多いので、このタイプの曲をLaBrieが歌っているというのはいい試みだと思うし、しかも結構上手くいっている。「Elements~」の"Battery"もどきみたいだった1曲目よりも数段印象がいい。

続く"Jekyll Or Hyde""Mislead"もグロウルとキャッチーなLaBrieパートが上手く噛み合っている。グロウルなしの4曲目、DTバラード風味な"Euphoric"はかなりいい。今年のベスト5ぐらいには入るかも知れない。先に「あまり期待してなくて」と書いたが、とにかく「Elements~」の楽曲が印象に残らないものばかりで、今回もGuillory/LaBrieのソングライティング・チームには変更がなかったので期待の持ちようがなかっただけに、こう言っては失礼だが、これだけのクオリティを持つ曲が入っているのは意外。5曲目以降は所謂プログレ・ハード系歌モノがメインとなる(グロウル入りの曲もあり)が、捨て曲ナシとは言わないまでも楽曲の質は結構揃っている。12曲50分とコンパクトにまとめたのもマル。

敢えてケチをつけるなら曲によってはシャープ過ぎるドラムがトゥーマッチかな。個人的にこの人のプレイは大好きだからまあOkだが。あ、DTの助っ人にはちょうどいいかも知れん。この作品に対する満足度とは全く別の次元で個人的な願望を言わせてもらうならば、ドラムも含めてインストはもっとシンプルでいい。メタルである必要すらない。まあそれでは売れないだろうから、Mullmuzzler「2」に収録されていた"Believe""Listening"のようなエモーショナルな曲、あるいは「Elements~」の日本盤ボートラ"Understand"のような、LaBrieの繊細な歌唱が映える曲をもっと混ぜて欲しい。いつになるか分からんが、次に期待。

2010/10/06 Wed. 21:58  edit

Category: CD/DVDレビュー:J

Thread: HR/HM - Janre: 音楽

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