Clogs「The Creatures In The Garden Of Lady Walton」(2010) 

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The Nationalのギタリスト、Bryce Dessner(G)を含む(他のメンバーはViolin+Percussion+Basoon)4人組の5th。私は全然知らなかったのだが既に10年近いキャリアを持つバンドらしい。女性ソプラノのShara Worden、The NationalのヴォーカリストMatt Berninger、弦楽四重奏のOsso等、多数のゲストを招いて製作されている。

使用されている楽器は全てアコースティックで、絵本の向こうの世界のようなジャケット同様、繊細かつ幻想的な音楽を奏でている。スキャット&チャントの多重録音からなるオープニング"Cocodrillo"からクラシカルなチェンバー・ロック寄りの風雅なインスト"I Used To Do"のファンタジックな流れがアルバムのカラーを決定付けている。バンジョーとソプラノをフィーチュアした"On The Edge"は曲名の通り、どこか一箇所をつつけば今にも崩れてしまいそうな繊細で危うい世界観が見事に表現されている。

メロディは牧歌的なフォーク寄りだが、ソリッドでシリアスなチェンバー・ロックのカラーもかなり色濃く反映されており、フォークとチェンバーの美味しいところのみを抽出してブレンドしたような味わい。決して懐古趣味に走ったアルバムではない。ありがちなようで案外そうでもなさそうな音、のような気がする。結構好き。

Dessenerのもう1つのバンド、The Nationalは大きな成功を収めつつあるが、彼のギターがことさら目立つようになっているワケではない(まあ、The Nationalでもそうだが)。ただ、朴訥な衣を纏ったクレヴァーさであったり、丁寧に音を重ねられながらもどこか尖った感覚がThe Nationalに通じるところがないでもない。ブルックリン発の音楽というものがそもそもそういう香りを漂わせているものなのだろうか。


Clogs"I Used To Do"

2010/09/23 Thu. 22:58  edit

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Thread: 洋楽CDレビュー - Janre: 音楽

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