Thôt「With Words Vol. 1 & Vol. 2」(2009) 

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フランスのサックス奏者、Stéphane(Stephane) Payen率いるジャズ・ロック・ユニットの作品。Thôt(Thot) Agrandi名義の作品から数えると3rdになる、のかな?そのあたりはよくわからん。6月に書いた「CDを注文したら遅れてゴメンねメッセージとともに1枚オマケが入っていて、そのオマケが5年間探し続けていたブツだった」エントリの、元々注文してあった品がこちら。Sax,G,B,Drのカルテットに、曲によって朗読やアルト・サックス、エレクトロニクスといったゲストが混じる構成。

このユニットの何が凄いかと言えば、まずは何を置いてもその演奏のキレの良さ。これに尽きる。クールなジャズの体裁を保ちつつ、リズムは捩れまくり、サックスやギターが不可思議なリズムにうねうねと絡みつき、時にはミニマルやポリリズミックな表情を見せる場面も。かと思えば暴虐的なギターが、あくまでクールな表情を保持しつついやらしい旋律を爪弾いたりする。あるいはバンドがリズム隊と上物の妙な絡み具合はそのままに一丸となって直線的に攻め立ててきたり。とにかくまあ、全編に渡って容赦ない。「Vol. 1」にその傾向が特に強く、一方の「Vol. 2」はもう少しストレートでエッジの立った曲が多い印象。

物凄く複雑で難解なのだが、楽曲がコンパクトにまとめられている(1曲の平均が約5分、最長でも9分52秒)こともあってか、複雑怪奇なだけの音楽が苦手な私でもリピートできる。全くストレスを感じず、心地良さすら覚える(2枚通して聴くとさすがに少し疲れるが)。何だかよくわからないけど凄い、という言葉をこのアルバムに捧げたい。前述のエントリで書いたように、Payenの個人サイトでしか購入できないようだが、そのことがあまりに勿体無く感じる力作。

2010/09/17 Fri. 23:59  edit

Category: CD/DVDレビュー:T

Thread: 洋楽CDレビュー - Janre: 音楽

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